この記事の目次
【ステップ1】災害リスクを知るとは
災害リスクを知ることで被害軽減のための措置を本格的に検討することができます。しかし、「ハザードマップを見て確認した」というレベルでは災害リスクの把握としては十分ではありません。あなたの地域で災害を起こしかねない大雨の量を知っておき、地域の危険性と同時にあなたに内包する脆弱性をしっかりと掴んでおきましょう。
#01 災害級の雨量を掴む
大雨の量は雨の降りやすい場所や降りにくい場所によって異なります。水害対策を行う上でまず取り組むことは、皆さんの地域でどの程の雨量が災害をもたらしうるのか把握しておくことです。
#01.1 災害級の大雨を知るメリット
・災害級の雨量を知ることが防災に役立つ理由
・災害級の雨を把握するための方法
・出水期前に覚えておきたい「まれな雨量」
#01.2 災害全般に結びつく規模の雨量
・何ミリ降ったら大雨と簡単には言えない理由
・観測史上10位までの雨量を手掛かりに大雨の量を知る
・なぜ雨量の情報は分かりづらいのか
・過去の記録的な雨量の調べ方と豪雨時のおすすめ監視ツール
・水害対策の上で災害記録は「宝の山」である理由
#01.3 河川洪水に結びつく規模の雨量
・ハザードマップの想定雨量を確認しておくメリット
・ハザードマップの想定雨量の調べ方
・ハザードマップは浸水深だけを見るものではない
#02 内水氾濫のリスクを確認する
内水氾濫が起こりやすい地形について把握し、リスクがないか確認しておきます。
・土地の低さと内水氾濫
・内水氾濫の危険箇所の調べ方(1)
・内水氾濫の危険箇所の調べ方(2)
・内水氾濫と外水氾濫の違いを知る
・内水氾濫リスクのある場所
・内水氾濫の手がかりを探せ
#03 外水氾濫のリスクを確認する
ハザードマップ以外にも地域の洪水リスクを示す情報が数多くあります。そうした情報を利用して災害として立ち現れてくることを把握しておきます。
・その河川は果たして安全か?
・河川堤防の弱点を調べる方法
・ハザードマップをBCP作成に利用する時の注意点
・ハザードマップ以外で災害リスクを調べる方法
・大規模河川の外水氾濫とハザードマップの使い方
#04 土砂災害のリスクを確認する
土石流、がけ崩れ、地すべり、深層崩壊などの発生する危険性が高いか公開されている情報を元に把握します。
・土砂災害のリスクの調べ方
・深層崩壊の危険箇所をマップで見る
・土砂災害のリスクを調べる
#05 自らに内在するリスクを理解する
大雨や暴風など外からの力が働いても、それを跳ね返す抵抗力があれば被害は抑えられますが、もしそうした力に弱い部分(脆弱な部分)があれば被害が発生したり拡大したりしてしまいます。防災について対策を打つときには災害に対する自らの強み・弱みも把握しておきましょう。
・水害被害の見える化に役立つ自己診断リストの例
#06 被害を想定する
浸水の深さに応じてどういった被害が生じうるのかについてチェックしておきます。
・水害の影響を具体的に考えておく意義
#06.1 浸水深が地域やライフラインに及ぼす影響
・浸水深とその影響
#06.2 浸水深が住宅やマンションに及ぼす影響
・浸水が深くなると住宅に何が起こりうるか?
・水害による住宅への被害額
#06.3 浸水深による事業への影響
・浸水による店舗や工場への影響
・水害による事業への被害想定額の例
次のステップ
ここで紹介した方法を利用してリスクを把握したら、次は防災対策の計画づくりを進めていきます。