• Skip to primary navigation
  • Skip to content
  • Skip to primary sidebar
  • Skip to footer

suigaitaisaku.com

水害対応訓練を実践的に。

  • 運営主体
    • 筆者紹介
    • 私たちのこだわり
    • 過去の新着情報
    • 免責事項
  • 訓練企画等のサポート
    • 水害対応訓練の企画支援
    • 講演を依頼する
    • 原稿を依頼する
    • 診断・助言を依頼する
  • 読む水害対策
    • 新着記事一覧
    • 水害対応訓練お役立ち情報
    • クイズでUP!気象情報利用力
    • 気象情報をめぐる新しい動き
    • 気象と災害のおすすめ図書
    • 【診断】気象情報利用力
    • 【ステップ1】災害リスクを知る
    • 【ステップ2】防災対策を組む
    • 【ステップ3】情報で判断する
  • 記事配信のご登録
    • メルマガ登録
    • 過去の配信記事一覧
  • メディア寄稿記事
    • リスク対策.com(外部リンク)
  • お問い合わせ

何ミリ降ったら大雨と簡単には言えない理由

この記事の目次

  • 24時間で300ミリの降雨は大雨か
  • 場所によって異なる大雨の量
  • その場所にとっての「大雨」
    • 関連記事

24時間で300ミリの降雨は大雨か

私たちは何気なく「大雨」という言葉を使います。

例えば24時間で300ミリの雨が降ったとします。300ミリの雨というとまぎれもなく大雨と思われるかもしれませんが、ある地方では観測史上を塗り変えるような大雨を意味することもあれば、ある地方では「まあまあ降ったなあ」というレベルの雨である場合もあります。

その違いはなぜ起こるのでしょうか?

場所によって異なる大雨の量

普段から雨が少ないところか、雨が多いところかによって、24時間に300ミリという数字が持つ意味は変わります。

雨が多いところの例として三重県南部の尾鷲を、雨が少ないところの例として香川県の高松の年平均降水量を取り上げて考えてみましょう。

気象庁のアメダスで観測された尾鷲の年平均降水量は3848.8ミリ、同じくアメダスで観測された高松の年平均降水量は1082.3ミリです。高松を基準にすると、尾鷲では年間に3倍以上も雨が降っていることが分かります。ちなみに東京の年平均降水量は1528.8ミリ(データ出典はこちら)です。

アメダスの観測点年平均降水量
三重県尾鷲3848.8ミリ (データ出典はこちら)
香川県高松1082.3ミリ (データ出典はこちら)

24時間に300ミリという雨量をこの尾鷲と高松に当てはめてみましょう。高松にとって300ミリという数字は年平均降水量の約30%弱にあたります。一方、尾鷲では、300ミリというは年平均降水量の約8%弱です。この比率の違いを見ただけでも高松で300ミリ降る方が影響が大きそうだということが言えます。

また、1日に降った降水量(日降水量)について過去の記録を調べてみると、観測史上第一位の値は尾鷲の場合は800ミリを超えます。高松の場合は日降水量第一位の値は210.5ミリです。「300ミリの雨」は高松では観測史上を塗り替えるような紛れもない大雨ですが、尾鷲にとってはそうしたレベルの降雨ではありません。

アメダスの観測点日降水量第一位の値(通年)
三重県尾鷲806.0ミリ(データ出典はこちら)
香川県高松210.5ミリ(データ出典はこちら)

その場所にとっての「大雨」

「何ミリ降ったら大雨か」と言うのを簡単に伝えられないのは、雨が降る場所と対比して考える必要があるためです。全国一律の目安や基準がある訳ではありません。

防災上大切なことは、あなたの地域にとって大雨とはどれくらいの量かを知っておくことです。大雨の量を調べる際には、今回の記事で行ったように年間降水量や観測史上の上位に食い込んでくる雨量なども参考にすると良いでしょう。

関連記事

  • 災害級豪雨の可能性を伝える第一報

    平成30年7月豪雨(西日本豪雨)の第一報 梅雨前線や台風などの場合は比較的早くから災害の危険性が伝えられることがあります。2018年に発生した西日本豪雨では各地に大雨の特別警報が発表されました。 7月…

  • ハザードマップをBCP作成に利用する時の注意点

    BCP作成とハザードマップ 水害向けのBCPや水害対策マニュアルを作成するときの最初のステップとして提唱されているのが、ハザードマップを見て地域の危険性を把握することです。例えばこちらの資料は兵庫県が…

  • ハザードマップ以外で災害リスクを調べる方法

    災害履歴を見てみよう 水害向けのBCPや水害対応マニュアルを作成する際には、その地域で発生する災害リスクについて確認しておく必要があります。ハザードマップを利用して調べる方法が様々なところで提唱されて…

  • 水害被害の見える化に役立つ自己診断リストの例

    自らの脆弱性・抵抗力の洗い出し 水害向けBCPや水害対応マニュアルなどを作成する際には洪水や土砂災害、高潮などのハザードマップでリスクを確認する作業を行いますが、それと同時に取り組む必要があることは、…

  • 水害による住宅への被害額

    浸水で発生する災害ごみの量 水害が発生すると水没して使えなくなったものが災害ごみとなります。国土交通省が作成した「水害の被害指標分析の手引き(H25試行版)」(こちら)の中では、水害発生に伴う住宅1棟…

渡邉俊幸

渡邉俊幸

気象情報の使い方・使われ方に関して国内外で豊富な経験を持つ気象予報士。気象とコミュニケーションデザイン代表。

【新着記事のお知らせが週1回お手元に】

suigaitaisaku.comにアップした記事を週1回のペースでまとめてお送りします。メール受信はいつでもお好きな時に停止できます。ご記入いただいた個人情報は記事の送信用途のみに利用いたします(個人情報の扱いについて詳しくはこちらをご覧ください)

お申し込みページへ

Primary Sidebar

このサイトについて

このサイトは水害対応訓練の企画に役立つツールや情報を取りまとめたものです。記事やコンテンツの作成は気象予報士で気象とコミュニケーションデザイン代表の渡邉俊幸が担当しています。

HOME | 筆者紹介 | コンタクト

水害対応訓練の企画検討シート

水害対応訓練の企画やシナリオづくりにお困りではありませんか?水害対応訓練の企画検討シートは、訓練を考える上で必要となるポイントをわかりやすく整理したものです。印刷版を無料でお配りしていますので、詳しくはこちらをご覧ください(資料請求の特典付き)。

読む水害対策

読むだけで水害対応訓練の質が向上したり、水害時の判断力が上がったりする記事を各テーマに沿って作成・公開しています。

▼訓練を企画する際のポイント
水害対応訓練お役立ち情報

▼水害対応に役立つ豆知識
クイズでUP!気象情報利用力

▼制度変更などのキャッチアップ
気象情報をめぐる新しい動き

▼渡邉俊幸が役に立つと思った本
気象と災害のおすすめ図書

▼気象情報を使う力をチェック
診断!気象情報利用力

▼災害リスクの詳しい調べ方
災害リスクを知る

▼情報と水害対策の組み合わせ
防災対策を組む

▼情報を災害時の判断に使う方法
情報で判断する

新着記事一覧

読む水害対策・記事配信のご登録

読む水害対策で更新した記事を週1回、メールマガジンとして配信しています(過去の配信記事一覧)。受信ご希望の方はこちらからご登録ください。

メルマガ登録

お問い合わせ

Footer

  • メール
  • Facebook
  • LinkedIn
  • Twitter

読む水害対策・新着記事

  • 令和2年7月豪雨災害の事例から学ぶ 2020-12-25
  • 洪水ハザードマップの作られ方 2020-12-24
  • 現象のリスク分布と生活への具体的な不具合 2020-12-23
  • 内水氾濫にもご注意を! 2020-12-22
  • NewsPicksで水害・気象関係の記事をピック中 2020-12-21

よく読まれている記事

  • 浸水が深くなると住宅に何が起こりうるか?
  • 水害対応訓練の際に行いたいクロノロ訓練
  • 土地の低さと内水氾濫
  • ハザードマップの想定雨量の調べ方
  • 深層崩壊の危険箇所をマップで見る

読む水害対策・テーマ一覧

新着記事一覧
水害対応訓練お役立ち情報
クイズでUP!気象情報利用力
気象情報をめぐる新しい動き
気象と災害のおすすめ図書
診断!気象情報利用力
災害リスクを知る
防災対策を組む
情報で判断する

訓練企画等のサポート

水害対応訓練の企画支援
講演を依頼する
原稿を依頼する
診断・助言を依頼する

運営主体

筆者紹介
免責事項
お問い合わせ

Copyright © 2021 · Maker Pro on Genesis Framework · WordPress · Log in