この記事の目次
【ステップ2】防災対策を組む
災害リスクについてステップ1で確認した点(確認方法の詳細や注意点についてはこちら)を踏まえ実践的な防災対策を組んでいきましょう。いつ誰が何をするか、どの情報を防災行動のトリガーとするかなどが検討すべきポイントです。企業や組織の場合は水害対策のマニュアルや水害向けBCPを整備しておくことで全組織的な対応が可能となります。情報を利用して防災対策を組む際に注意すべきポイントなどについて各記事で確認してみてください。
#01 防災対策と防災情報
水害対策といってもハード対策からソフト対策まで幅広くあります。そもそも防災情報は水害対策の中でどう活きてくるのでしょうか?防災情報を使うことでできることや、防災情報が使えないことで直面しうる事態について最初に学んでおきましょう。
・何もしなくて良い対策を第一優先に
・気象情報だけに頼らない防災対策の必要性
・防災情報が防災対策に役立つ場面
・水害用BCPづくりの盲点
・非常プランはA案とB案を用意する
・大雨警戒レベルの実践的な覚え方
#02 防災情報の位置付けに注意
水害対策マニュアルのテンプレートや参考例、先行事例などを見ると防災情報がうまく位置付けられていないことがあります。どういった問題があるかを学ぶことで失敗の芽を事前に取り除いておきましょう。
・水害対策マニュアル作りで避けたい「設計ミス」
・どの防災情報を使うか迷わないための整理法
・大雨特別警報に関する3つの誤った使い方
・危険情報が出てからでは間に合わない
・非常時に防災対応の時間が足りなくなる意外な理由
・河川関係の情報をタイムラインに組み込む際の注意点
#03 行動トリガーとなる防災情報を選ぶ際の注意点
防災情報が提供できるリードタイムは期待しているほど長くない場合があります。急激に状況が悪化する場合を念頭に置いて対応を考えておく必要があります。
#03.1 自治体からの防災情報の使い方
・レベル4とレベル4相当の情報が違う理由
・行政から発表される避難情報の種類
・行政からの情報だけに頼る問題点
・自治体の防災対応体制の薄さ
#03.2 避難のリードタイムを考える時の注意点
・避難のリードタイムを考えるときに注意すべき点
#03.3 想定されたリードタイムと実際のリードタイムのずれ
・タイムライン防災を導入する時の注意点
#04 情報入手方法の見直し
防災情報へのアクセスルートを絞ってしまうと得られる情報量の上限も決まってしまいます(特にテレビ・ラジオを情報源とすることに注意)。情報アクセスのルートについても問題がないか確認してみてください。
・防災情報へのアクセスルートで変わる情報量
#05 意思決定にかかる時間
災害が起こりそうな時にどの程度の時間をかけて防災対策を決めていきますか?時間がかかるような決め方を想定していませんか?意思決定の手順はシンプルに。判断にかける時間は最短で。そうしたことについて解説しています。
・情報を利用した意思決定はシンプルかつ迅速に
#06 水害対策訓練
実践に役立つ水害対策訓練について、防災情報の利用という観点から見た提言をまとめています。
・水害避難訓練の際に持っておきたいストップウォッチ
・水害対応訓練の際に行いたいクロノロ訓練
次のステップ
災害リスクの洗い出しと対策の検討は下準備です。いざ大雨となる時には防災情報から危機を見抜いていく必要があります。非常時の防災情報の使い方を学んでおきましょう。