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水害対応訓練の際に行いたいクロノロ訓練

この記事の目次

  • 情報共有の重要性
  • 共有すべきこと
  • 情報を共有するメリット
    • 関連記事

情報共有の重要性

水害対応の現場は往々にして錯綜します。あなたがもし社会福祉施設の理事長で大雨の真っ最中に対応に当たっていると想像してみてください。気象台からは防災気象に関する情報が出ます。地元の自治体からは避難に関する情報が伝えられるかもしれません。利用者家族からは問い合わせの電話も入るでしょう。避難をしなければならない時には応援要員への依頼も必要かもしれません。入ってくる情報や状況の変化に基づいてチーム対応する時には、情報をいかにわかりやすく共有できる形にしておくかということが重要になります。

共有すべきこと

災害対応で錯綜する時にぜひ行ってもらいたいのは、ホワイトボードや大きな模造紙などを利用して(1)時間、(2)情報の発信者(機関)、(3)情報の受信者(機関)、(4)内容をどんどん書き出して行くことです。防災情報の中で特筆すべきことがあればそれも記入します。ホワイトボードに書き出すのは次のような例になります。

時間発受内容
6/13 8:30気象台総務課大雨警報の発表。災害対応本部設置
6/13 9:15スタッフ当本部○○地区で道路冠水が発生し通行不可
6/13 9:30気象庁HP当本部これまでの1時間に80ミリの雨量を観測
6/13 10:00市防災課当本部避難勧告を発令した旨の連絡。○○川警戒水位到達
6/13 10:05当本部○○施設これから全員が避難する旨の一報
6/13 10:10当本部入居者親族避難を開始した旨の連絡

こうした一覧表があることで、どんな情報がどこから入り、どのように意思決定をしたのかが見やすくなります。この方法は主に災害医療の現場で実際に使われているもので、クロノロジー(略した場合はクロノロ)と呼ばれています。「クロノロジー」「災害」というキーワードで画像検索をするといくつか例が出てきますのでぜひ実物をご覧になってください。

情報を共有するメリット

情報を書き出しておくことは一見手間のように見えますが、その手間以上のメリットがあります。

入ってきた情報を書き出しておけば、意思決定に非常に重要な情報を誰か(往々にして電話を受けた人など)が持ったままにしておくということが無くなります。また、どんなことが起こっているのかということが時系列ですぐに確認できるため、災害対応に当たるスタッフが増えた時にも状況の共有がスムーズになります。降雨が終わった後にクロノロを見直すことで今後の改善点を検討することもできます。

このように情報共有には大きなメリットがあります。非常時にクロノロ方式を取り入れることができるよう、水害対応の訓練の中でクロノロを担う人を決め、実際に書き出す練習をしておきましょう。

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【執筆】『情報力は、避難力!』著者・渡邉俊幸

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著者について


気象予報士・気象とコミュニケーションデザイン代表。個人や組織が気象情報や防災情報を使えるようになる方法を発信・提言しています。著書は『情報力は、避難力!』。危機管理とBCPの専門メディアでの連載の他、オンライン防災セミナーなどを実施中。オランダ在住。

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著書『情報力は、避難力!』


記事やオンライン防災セミナーなどでお伝えしてきた情報利用のノウハウについて1冊の本にまとめました。分かりやすく丁寧な説明により、順を追って豪雨や台風時の情報判断力を伸ばしていくことができる本です。

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「気象災害の発生はゼロにはできませんが、気象情報やリアルタイムのデータを使えば災害が間近に迫っていることに気づけずそのまま被災することは確実にゼロにできます。」

渡邉俊幸著『情報力は、避難力!』(日本橋出版)|あとがきより

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