• Skip to primary navigation
  • Skip to main content
  • Skip to primary sidebar
  • Skip to footer

suigaitaisaku.com

水害対策に情報を

  • 著書のご紹介
  • 著者について
  • 仕事の依頼
    • 原稿を依頼する
    • 講師を依頼する
    • アドバイザー業務
    • 業務実績
  • 読む水害対策
    • 【ステップ1】災害リスクを知る
    • 【ステップ2】防災対策を組む
    • 【ステップ3】情報で判断する
  • 寄稿記事
    • リスク対策.com
  • 伝わる伝え方研究所
  • お問い合わせ

水害被害の見える化に役立つ自己診断リストの例

この記事の目次

  • 自らの脆弱性・抵抗力の洗い出し
  • チェックリストを使ってみる
      • 自己診断チェックリスト(製造業・輸送業)の項目
      • 自己診断チェックリスト(医療・福祉)の項目
  • まとめ
    • 関連記事

自らの脆弱性・抵抗力の洗い出し

水害向けBCPや水害対応マニュアルなどを作成する際には洪水や土砂災害、高潮などのハザードマップでリスクを確認する作業を行いますが、それと同時に取り組む必要があることは、災害に対してどのような弱さ(脆弱性)を自社が抱えているかの確認です。

洪水が発生して同じレベルの床上浸水が発生しても、A社では被害は甚大になることもあれば、同業他社のB社の場合は被害は軽微であることがあります。外から加えられた力(この場合は洪水)は同じでも、抵抗力のある・なしで被害という結果が変わるからです。

では皆さんの場合は抵抗力があるでしょうか?あるいは水害に対して特別な脆弱性を抱えているのでしょうか?その自らに関する部分を明らかにして対策を練っていくことが実効性を持った水害対策を行う上で非常に重要となります。

チェックリストを使ってみる

災害に対しての脆弱性や抵抗力を何もないところから自己評価するというのは難しいので、すでに作成されたチェックリストを使うのも良い方法です。

そこで今回は、国土交通省九州地方整備局武雄河川事務所が作成した「水害BCP作成の手引き」(こちら)という冊子の中で紹介されたチェックリストをご紹介したいと思います。

この「自己診断チェックリスト」は2種類あり、一つは製造業・輸送業向け、もう一つは医療・福祉向けです。それぞれカバーされている項目は次のとおりです。

自己診断チェックリスト(製造業・輸送業)の項目

■建物の安全性
・建物の被害想定(耐水化対策の現状)
・復旧時の建物利用について
■設備・装備面での対応
・停電時のセキュリティー
・長期停電を考慮した電源・燃料の確保
・断水時の空調施設稼動用水源の確保
・データバックアップセンターの有無
・重要な製造用機器の点検・修理
・個人情報等の重要データ(電子・紙両方)の管理
・社内システムの点検・復旧
■組織体制
・非常時の作業人員の確保
・災害対策本部の設置
・教育・訓練の実施の有無(頻度)
■規律・運用・広報
・緊急時の報告方法に関する取り決めの有無
・緊急時対応に関するルール・マニュアルの有無
・緊急時対応業務の浸透性
・緊急時に組織として社会的責任を果たせるか否か
■財務・契約面での対応
・災害時の保険契約の有無
・サプライチェーンとの災害時の損失に関する協定の締結状況
■周辺環境の変化(異常)への対応
・流通網被害を受けた場合の被害情報収集・伝達と流通網の確保

自己診断チェックリスト(医療・福祉)の項目

■建物の安全性
・建物の被害想定(耐水化対策の現状)
・復旧時の建物利用について
■設備・装備面での対応
・停電時のセキュリティー
・長期停電を考慮した電源・燃料の確保
・断水時の空調施設稼動用水源の確保
・データバックアップセンターの有無
・重要な機器の点検・修理
・カルテ等の重要データ(電子・紙両方)の管理
・劇薬・親水性薬品および危険物の管理
・施設内ネットワークシステムの点検・復旧
■組織体制
・非常時の作業人員の確保
・災害対策本部の設置
・教育・訓練の実施の有無(頻度)
■規律・運用・広報
・緊急時の報告方法に関する取り決めの有無
・緊急時対応に関するルール・マニュアルの有無
・緊急時対応業務の浸透性
・緊急時に組織として社会的責任を果たせるか否か
■財務・契約面での対応
・災害時の保険契約の有無
・サプライチェーンとの災害時の損失に関する協定の締結状況
■周辺環境の変化(異常)への対応
・道路被害を受けた場合の被害情報収集・伝達と流通網の確保

2つの自己診断チェックリストとも、項目について単純にYes/Noで答える形ではなく、それぞれ具体的な対策が取られているかをチェックする事ができます。このため、何が足りていないのか・何をすべきなのかの参考とすることが可能です。

それぞれのチェック項目には詳しい評価基準が書かれており
対策の参考にもなる(国土交通省武雄河川事務所作成資料より転載(こちら))

まとめ

今回は武雄河川事務所の作成したチェックリストをご紹介しました。それぞれの業種別に追加検討が必要な項目などもあると思いますが、検討の取り掛かりとして参考にしてみてはいかがでしょうか。


【お知らせ】
suigaitaisaku.comでは訓練を企画する際に役立つ「水害対応訓練の企画検討シート」を作成いたしました。このシートをもとに考えていくだけで、訓練の方向性やメニューについて検討を進めていくことができます。ご希望の団体様にお配りしていますので、詳しくは水害対応訓練の企画支援(こちら)をご覧ください。

関連記事

  • 河川堤防の弱点を調べる方法

    河川を守る最後の手段 大雨で河川が増水した際、応急対策として土嚢が積まれる映像や写真をご覧になったことはありませんか?消防署や水防団などによる水防訓練でも土のう積み工法などの訓練が行われます。増水した…

  • 水害対応訓練のセミナー資料を作っています

    こんにちは。気象とコミュニケーションデザインの渡邉俊幸です。 2021/1/26に開催予定のセミナー「風水害対応訓練シナリオづくり基礎講座」(リスク対策.com様主催)に向けてパワーポイントの資料をま…

  • 水害で町の5年分に当たる災害ごみが発生した例

    水害で床上浸水が発生すると家具類や電化製品などが使い物にならなくなり、大量の廃棄物が発生します。 2000年に発生した東海豪雨災害では筆者の生まれ故郷の街も水没しました。 結果、町の5年分に当たる災害…

【執筆】『情報力は、避難力!』著者・渡邉俊幸

気象情報の利用やコミュニケーションに関する課題などありましたらお気軽にお問合せください。

最初のサイドバー

著者について


気象予報士・気象とコミュニケーションデザイン代表。個人や組織が気象情報や防災情報を使えるようになる方法を発信・提言しています。著書は『情報力は、避難力!』。危機管理とBCPの専門メディアでの連載の他、オンライン防災セミナーなどを実施中。オランダ在住。

プロフィール詳細

Tweets by wpcdnote

著書『情報力は、避難力!』


記事やオンライン防災セミナーなどでお伝えしてきた情報利用のノウハウについて1冊の本にまとめました。分かりやすく丁寧な説明により、順を追って豪雨や台風時の情報判断力を伸ばしていくことができる本です。

記事を探す

  • メール
  • Facebook
  • LinkedIn
  • Twitter

Footer

「気象災害の発生はゼロにはできませんが、気象情報やリアルタイムのデータを使えば災害が間近に迫っていることに気づけずそのまま被災することは確実にゼロにできます。」

渡邉俊幸著『情報力は、避難力!』(日本橋出版)|あとがきより

著書のご紹介

情報力は、避難力!

著者について

渡邉俊幸の経歴

読む水害対策

災害リスクを知る
防災対策を組む
情報で判断する

仕事の依頼

原稿を依頼する
講師を依頼する
アドバイザー業務
業務実績

気象情報が分かるようになる本

お問い合わせ

セミナーや新着記事のお知らせ

Tweets by wpcdnote

Copyright © 2023 · Maker Pro on Genesis Framework · WordPress · ログイン