台風の影響を見定める際に難しいのは予報円が大きな時です。例えば2020年10月に日本の南で発生した台風14号の場合、先のことになればなるほど予報円が大きくなっていることがわかります。 台風の進路予想で、内側の白丸が予報円です。予報円の中に70%の確率で台風の中心があるとい …
水位のモニタリングの重要性
指定河川洪水予報の問題点 国や都道府県が管理する指定河川と呼ばれる川では、洪水が予測される場合に水位の予測が公表されます。それが指定河川洪水予報と呼ばれるものです(こちら)。指定河川洪水予報は次のような4段階で発表される情報です。 氾濫が発生する前の段階でもっとも危 …
「多いところで」とはどこなのか?
「多いところで」という予報 台風などに関する予報の中で、「○○地方の多いところで○ミリ」といったタイプの予報をご覧になったことはありませんか?例えば次の例は令和元年の台風10号の際に気象庁が実際に発表した情報です。 この表を見ると四国や近畿、東海地方で特に大雨になる …
警戒レベルで避難:その難しさ
大雨の警戒レベル 大雨の警戒レベルが2019年から発表されるようになりました。例えば大雨警報(土砂災害)の危険度分布(こちら)では、1km四方ごとに土砂災害の危険の高まりが色別で表示されます。黄色、赤色、薄紫色、紫色といった具合に危険度が上がり、これを見ればどこが危険か一目瞭 …
内水氾濫の危険箇所の調べ方(2)
浸水想定に基づく内水氾濫の危険箇所 ある規模の大雨が想定されるときに、どこでどういった影響を出る可能性があるのかを図に示したのが浸水想定図です。下水などで処理しきれない水が市街地などに溢れる内水氾濫の場合にも、この発想に基づいた図が自治体によって公開されている場合があります。 …