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気象レーダーで大雨の様子を見る際の10のポイント

この記事の目次

  • 過去から現在の情報を使って先を読む
  • ○雨雲の強さ
      • ポイント1:雨量強度が強いものはありませんか?
  • ○個別の雨雲や雨域が動くスピード
      • ポイント2:雨雲の動くスピードは速いですか、遅いですか?あるいは見かけ上動きがないですか?
      • ポイント3:強い雨域がライン状になって一定速度で動いてきていませんか?
  • ○雨雲や雨域の大きさ・形
      • ポイント4:比較的小さな雨雲が独立して見えますか?べたっと広がりを持った雨雲ですか?
      • ポイント5:直線状の雨域がぐさっと刺さったように現れていませんか?
  • ○雨雲の動く方向
      • ポイント6:雨雲はどちら方向からどちら方向に移動していますか?
      • ポイント7:次から次に切れ間なく強い雨雲がかかっていませんか?
      • ポイント8:強い雨域が帯状になっており、それが徐々に南下したり北上して近づいてきていませんか?あるいは離れていっていませんか?
  • ○雨雲の発達具合
      • ポイント9:何もないところから急に発達して大雨になっていますか?
      • ポイント10:一時間ぐらい経つと弱まって消滅していませんか?
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過去から現在の情報を使って先を読む

気象レーダーの画像を使って過去から現在までを見ることの利点は別の記事(こちら)で説明しましたが、過去に遡ってこれまでの動きを見ることに慣れていくと、ある種の雨雲は投げた球がまっすぐに飛んでいくように規則性を持って移動することに気づかれると思います。逆に、過去から現在にかけて見かけ上、ほとんど動いていない雨域も目にするはずです。

過去から現在までの状況が分かると、その先のことが予測できます。「過去から現在までの変化を見て、この先2時間くらいまではおおむね同じ強さ、同じ移動方向、同じ速さで雨域が移動すると考えて大きく誤ることはない」(中尾忠彦氏著『レーダーで洪水を予測する』(P21-22))と述べる専門家もいます。

過去から現在に至る過程をレーダー(気象庁の高解像度降水ナウキャスト(こちら)がおすすめ)で見る時に注目すべきポイントを以下まとめていきます。

○雨雲の強さ

ポイント1:雨量強度が強いものはありませんか?

最大で一時間何ミリ程度の雨量強度を伴った雨雲か確認します。上位の雨量強度が出ている雨雲ほど大雨をもたらす可能性があります。

○個別の雨雲や雨域が動くスピード

ポイント2:雨雲の動くスピードは速いですか、遅いですか?あるいは見かけ上動きがないですか?

雨雲がテンポよく動くのであればざっと大雨になりますが足早に通り過ぎていくのですぐに止みます。動きがゆっくり、あるいは見かけ上ほとんど動いていない場合は要注意です。降水強度が強いところがかかり続けると大雨になります。

降水強度が強い上に比較的動きがないため
大雨となった例(気象庁高解像度降水ナウキャストを加工)

ポイント3:強い雨域がライン状になって一定速度で動いてきていませんか?

強い雨域が速度を持って動いていくのであれば、影響を受ける時間は長くはなりません。ただし、落雷や突風、雹などが見込まれる場合もあります。先に影響を受けていた地域の時間雨量や10分間雨量を見ると、自分の地域で影響するであろう雨量を推測することができます(同じレベルの降水になると仮定して考えます)。

○雨雲や雨域の大きさ・形

ポイント4:比較的小さな雨雲が独立して見えますか?べたっと広がりを持った雨雲ですか?

一つの市区町村や複数の市区町村にまたがるような大きさの比較的小さな雨雲か、都道府県レベルで広がりを持った雨雲かを見てみてください。ともにテンポよく動いていく場合、比較的小さな雨雲は通過に時間がかかりませんが、大きな雨雲は通過に時間がかかり、その分影響時間が長くなります。

ポイント5:直線状の雨域がぐさっと刺さったように現れていませんか?

発達した雨雲がライン状に並び、見かけ上、同じところからほとんど動かないような状況になっていませんか?これは好ましくない状況です。同じようなところで雲が次々と発達する仕組みが出来上がっているので、集中豪雨を引き起こします。

この例では午前4時台から午前7時台にかけて雨雲がライン状に並び、
見かけ上、同じところからほとんど動かないような状況でした。
災害をもたらすような大雨となる非常に危険なパターンです
(気象庁高解像度降水ナウキャストを加工)

○雨雲の動く方向

ポイント6:雨雲はどちら方向からどちら方向に移動していますか?

雨雲は西から東へ流れていくとは限りません。北方向から南方向に向かう時も、南方向から北方向へ向かう時もあります。また、渦を巻くような雲が断続的に影響する場合もあります。いずれの場合も影響が継続しそうか、すぐに雨は終わりそうかを見てみましょう。大雨が継続する形となっている場合は警戒が必要です。

ポイント7:次から次に切れ間なく強い雨雲がかかっていませんか?

断続的に大雨になっている時は、発達した雨雲がかかっては抜け、抜けてはかかりという状態にある場合があります。

ポイント8:強い雨域が帯状になっており、それが徐々に南下したり北上して近づいてきていませんか?あるいは離れていっていませんか?

帯状の強雨域の方向とその移動方向が一致してお住いの地域に近づいてくるのであれば今後大雨が見込まれます。逆に離れていくのであれば雨のピークを超えたことになります(また帯状の強雨域が戻ってこれば大雨になります)。

○雨雲の発達具合

ポイント9:何もないところから急に発達して大雨になっていますか?

「1時間前には何もなかった。ちょっとした埃のように雨雲がレーダーに映り始めた。気づいたら大爆発したように雨域が広がって強いエコーが現れていた」。こうした、何もないところから急発達して大雨となるのが世に言うゲリラ豪雨です。同じところから動かないように見える場合は大雨になります。

ポイント10:一時間ぐらい経つと弱まって消滅していませんか?

一つの積乱雲の寿命は一時間程度と言われています。雨雲が組織化されていない場合は強いエコーを示した雨雲も急に弱くなります。逆に一時間を過ぎても強いエコーが継続する場合は大雨を降らせる環境が上空で整っていることを示します。

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【執筆】『情報力は、避難力!』著者・渡邉俊幸

気象情報の利用やコミュニケーションに関する課題などありましたらお気軽にお問合せください。

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著者について


気象予報士・気象とコミュニケーションデザイン代表。個人や組織が気象情報や防災情報を使えるようになる方法を発信・提言しています。著書は『情報力は、避難力!』。危機管理とBCPの専門メディアでの連載の他、オンライン防災セミナーなどを実施中。オランダ在住。

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著書『情報力は、避難力!』


記事やオンライン防災セミナーなどでお伝えしてきた情報利用のノウハウについて1冊の本にまとめました。分かりやすく丁寧な説明により、順を追って豪雨や台風時の情報判断力を伸ばしていくことができる本です。

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「気象災害の発生はゼロにはできませんが、気象情報やリアルタイムのデータを使えば災害が間近に迫っていることに気づけずそのまま被災することは確実にゼロにできます。」

渡邉俊幸著『情報力は、避難力!』(日本橋出版)|あとがきより

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