• Skip to primary navigation
  • Skip to main content
  • Skip to primary sidebar
  • Skip to footer

suigaitaisaku.com

水害対策に情報を

  • 著書のご紹介
  • 著者について
  • 仕事の依頼
    • 原稿を依頼する
    • 講師を依頼する
    • アドバイザー業務
    • 業務実績
  • 読む水害対策
    • 【ステップ1】災害リスクを知る
    • 【ステップ2】防災対策を組む
    • 【ステップ3】情報で判断する
  • 寄稿記事
    • リスク対策.com
  • 伝わる伝え方研究所
  • お問い合わせ

過去に遡れる気象レーダーのサイトを選ぶメリット

この記事の目次

  • 過去に遡れるものを選ぶのが良い理由
  • 今だけを見ている場合
  • 過去に遡って確認する場合
  • 過去に遡ることで分かること
      • 1) 雨雲の移動方向
      • 2) 雨雲の発達具合
      • 3) 雨の継続時間
  • まとめ
    • 関連記事

過去に遡れるものを選ぶのが良い理由

気象レーダーを選ぶ時には3時間程度過去に遡ってこれまでの雨雲の動きを確認できるものを選んだ方が便利です。例えば気象庁の高解像度降水ナウキャスト(こちら)には3時間前に遡ってこれまでの動きを確認できるツールがついています。コマ送りでも動画でも過去から現在まで(1時間後までの予測も可能ですが今回は省略します)の雨雲の様子を確認できます。

過去に遡って確認できるツール
(気象庁高解像度降水ナウキャストより転載)

このような機能はなぜついているのでしょうか?それは、今の一点を見るよりも、過去から今に至る経緯を見た方が分かることが増えるからです。

今だけを見ている場合

下の図は2019年6月18日に栃木県大田原市周辺で発生した雨雲の様子です。気象庁の高解像度降水ナウキャストを使って市域周辺を表示しています。那珂川町に降水強度の強い雨雲がかかっていることが分かります。

この図を一枚だけ見ても雨雲がどう動いていくのかなどは分かりません。
(気象庁高解像度降水ナウキャストより転載)

過去に遡って確認する場合

今度は高解像度降水ナウキャストで雨雲が大田原市に影響してきた時間帯から先ほどの図の時間帯までを動画にして見ましょう。動かしてみることでどこからどんな風に雨雲が動いてきたのかが一目瞭然になります。

過去に遡って現在までを見た場合。
雨雲の移動方向、発達具合、雨の継続時間などが分かる。
(気象庁高解像度降水ナウキャストから作成)

過去に遡ることで分かること

今の状況をレーダーで確認するのではなく、過去に遡ってパラパラとコマ送りをして確認すると次のようなことが分かるようになります。

1) 雨雲の移動方向

今回の雨雲の場合は全体的に西から東へ動いていることが分かります。目先の予測では同じような速さで同じような方向に雨雲が移動していくと仮定できるため、影響を受ける時間帯や雨雲が抜けていく時間帯などを推測することも可能です。

2) 雨雲の発達具合

最初は弱い降水強度しか観測されなかったものの、15時台に入ると降水強度の強いもの(黄色以上)が少しまとまり始め、15時35分、15時40分のところで非常に強い降水強度となる。このレーダーエコーの下では土砂降りです。ただ、そのレベルの降り方は長くは続かず、15時45分以降は一段下のレベルの降水強度になっています。このことから、この雨雲のピークは過ぎたことが分かります。

3) 雨の継続時間

大田原市域内のどこでもいいので一地点に注目し、暖色系等の強いエコーがかかっている継続時間を見ていただくと、だいたい10分から長くても20分程度で活発な雨雲が抜けていることが分かります。いっときざっと降りますがしばらくすると止む降り方をしているということがこのコマ送りから見て取ることができます。

まとめ

大雨の時はレーダーを見る。レーダーを見る時は今の様子だけではなく、過去から遡って今までを見る。このことをぜひ覚えておいてください。

なお、今回の栃木県の雨は一過性のものでしたが、災害が発生するような集中豪雨の場合は強いレーダーエコーがいつまでたってもその場に張り付いたように見えます。レーダーでコマ送りすることで早めに異常を察知することもできるようになります。

関連記事

  • 気象レーダーで大雨の様子を見る際の10のポイント

    過去から現在の情報を使って先を読む 気象レーダーの画像を使って過去から現在までを見ることの利点は別の記事(こちら)で説明しましたが、過去に遡ってこれまでの動きを見ることに慣れていくと、ある種の雨雲は投…

  • 水害発生のカウントダウンとしての氾濫危険情報

    氾濫危険情報とは 洪水予報対象河川や水位通知河川が危険になった時に発表させるのが氾濫危険情報と呼ばれるものです。この情報の危険度レベルは上から2つ目のレベル4相当で、この上には文字通り氾濫が発生したこ…

  • 「多いところで」とはどこなのか?

    「多いところで」という予報 台風などに関する予報の中で、「○○地方の多いところで○ミリ」といったタイプの予報をご覧になったことはありませんか?例えば次の例は令和元年の台風10号の際に気象庁が実際に発表…

【執筆】『情報力は、避難力!』著者・渡邉俊幸

気象情報の利用やコミュニケーションに関する課題などありましたらお気軽にお問合せください。

最初のサイドバー

著者について


気象予報士・気象とコミュニケーションデザイン代表。個人や組織が気象情報や防災情報を使えるようになる方法を発信・提言しています。著書は『情報力は、避難力!』。危機管理とBCPの専門メディアでの連載の他、オンライン防災セミナーなどを実施中。オランダ在住。

プロフィール詳細

Tweets by wpcdnote

著書『情報力は、避難力!』


記事やオンライン防災セミナーなどでお伝えしてきた情報利用のノウハウについて1冊の本にまとめました。分かりやすく丁寧な説明により、順を追って豪雨や台風時の情報判断力を伸ばしていくことができる本です。

記事を探す

  • メール
  • Facebook
  • LinkedIn
  • Twitter

Footer

「気象災害の発生はゼロにはできませんが、気象情報やリアルタイムのデータを使えば災害が間近に迫っていることに気づけずそのまま被災することは確実にゼロにできます。」

渡邉俊幸著『情報力は、避難力!』(日本橋出版)|あとがきより

著書のご紹介

情報力は、避難力!

著者について

渡邉俊幸の経歴

読む水害対策

災害リスクを知る
防災対策を組む
情報で判断する

仕事の依頼

原稿を依頼する
講師を依頼する
アドバイザー業務
業務実績

気象情報が分かるようになる本

お問い合わせ

セミナーや新着記事のお知らせ

Tweets by wpcdnote

Copyright © 2023 · Maker Pro on Genesis Framework · WordPress · ログイン