災害時に発表される情報の中には、本来であればすぐにでも決断し、対応を取っていくべきものがあります。ところが実際には危険を示す差し迫った情報が発表されても、各機関で少しずつ情報の扱いを検討するために時間がかかり、結果としてあったはずのリードタイム削られていく例があります。 20 …
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避難情報の見直しと2つの避難
日経新聞の記事によると、「災害時に自治体が発表する『避難情報』の見直し作業が難題に直面している」とあります(2020/11/7付記事)。 「災害が切迫し避難が手遅れな状況で命を守るための行動を強調すると、逆に『それまで避難しなくてよい』と受けとられかねないジレンマがある」(同 …
クイズでUP!気象情報利用力 #07
【Question】 一般的に言って、床上浸水が起こり始めるのは浸水の深さが地面から何センチ程度とされているでしょうか? A:30cmB:50cmC:70cm 【Answer】 答えばBです。床上浸水は浸水が50cm以上となると発生すると言われています。自治 …
治水施設の限界と防災:東京都古川の例をもとに
9月に東京都港区の方を対象に行なったオンライン防災セミナーで、港区内を流れる古川という河川に整備された地下貯留池の話が話題になりました。 港区を流れる古川は流域面積が狭く、上流部の渋谷などで降った雨によりものの30分もしないうちに堤防すれすれの状態になることもある川です。 …
日本の防災情報の問題点
防災情報に欠ける具体性 災害が迫った時に自治体や気象台、国などから発表される情報には具体性がかけたものが多く見られます。ここで言う具体性とは、「いつまでに」「何をすべきか」や「どの場所が影響を受けるか」といった情報です。 一つ例をみてみましょう。次の2つの図は国が管理す …