九州大学の教授が「水害と複合災害」と題した10分間の講演を行なった時の記録がyoutubeで無料公開されています。
この中では2020年7月に九州で発生した水害などの特徴を元に、地形に潜む危険な場所等が説明されていました。
動画の中で触れられていたポイントとしては、
- 氾濫が発生した球磨川は過去の歴代記録を2メートル以上回る水位であったこと
- 流域全体に覆いかぶさるような形で線状降水帯による大量の雨が降ったこと
- 流木などにより河がせき止められて水害が発生する例があること
- 地形的に盆地やそこから流れる狭窄部(川が狭くなっているところ)で水害の被害が出やすいこと
- 盆地+狭窄部の組み合わせは日本の河川では多く見られること
- 九州の河川は東西方向に流域を持つため、東西に寝た形の線状降水帯による影響を受けやすいこと
などです。
流域全体に大雨が触れば一級河川であっても持たないという発言が印象的でした。資料もこちらで公開されているので、九州地方の方はご覧になってはいかがでしょうか?