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医療機関の被災事例に学ぶ水害対策

河川が決壊して水が押し寄せてきた時に、どのような対応をとったのか、また、どういった被害が生じたのかを知っておけは、それを踏まえて個人や会社、団体などの事前対策を検討することができます。

以下の例は医療機関が水害時に行なったこと・直面した被害などを取りまとめたものです。自分の立場に置き換え、被害を減らすためにはどのようにすべきかぜひ考えてみてください。

・電気や水道といったライフラインが使えなくなった
・自家発電装置で急場をしのいだが燃料の補充ができずに一時的なバックアップにとどまった
・自家発電装置自体が地下や地上にあったために水没して使えなかった
・水道についても送水ポンプの浸水による断水で人工透析や手術、検査機器の洗浄などに影響が出た
・冷房システムに水を使っていたので空調の面で支障が出た
・全てのエレベーターが使用不能となった
・厨房からの食事リフトが使用不能となり人海戦術で食事を提供せざるを得なくなった
・病院1階部分にあったほとんどの検査機器が使用不能となった
・カルテが水没したため、復旧段階で洗浄することとなった
・薬の処方のためのデータはバックアップがあったものの、データ利用に必要な機器が水没してしまった
・入院患者や帰宅困難な外来患者の対応だけではなく、地元住民が避難してきたため、看護師らが誘導し、避難者のケアをすることとなった
・浸水が始まった段階でカルテラックの1段目,約2万冊を運び出した
・保管カルテを施錠が可能な場所(精神科レクセンターの舞台)へ移動させた
・外来棟の診療器機、外来カルテ、医事電算器機等を全員で移動させた
・急に浸水し始めたので、夜勤者3~4名で上げられる機器を階段上まで運んだ
・20人ほどいた職員や看護師が超音波検査器などを2階に運んだ
・参集してきた職員と院長含め15人程度で、被害が拡大しないよう土嚢で廊下をせき止め、流れ込んだ水を雪かきスコップで掻き出す作業を行なった

対策を考える際のポイントは、何もしないでも対策が取れている状態も含めて検討しておく事です。浸水を免れるような場所にカルテが普段から設置してあれば、水が来た時に慌てて場所を動かすという対応は発生しません。また、対策はあっても運用に問題があった例(例えば発電機の燃料補充ができなかった例など)もあるので、そうした運用面も検討や訓練を行なっておきたいところです。


【お知らせ】
suigaitaisaku.comでは訓練を企画する際に役立つ「水害対応訓練の企画検討シート」を作成いたしました。このシートをもとに考えていくだけで、訓練の方向性やメニューについて検討を進めていくことができます。ご希望の団体様にお配りしていますので、詳しくは水害対応訓練の企画支援(こちら)をご覧ください。

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【執筆】『情報力は、避難力!』著者・渡邉俊幸

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著書『情報力は、避難力!』


記事やオンライン防災セミナーなどでお伝えしてきた情報利用のノウハウについて1冊の本にまとめました。分かりやすく丁寧な説明により、順を追って豪雨や台風時の情報判断力を伸ばしていくことができる本です。

渡邉俊幸について


気象予報士・気象とコミュニケーションデザイン代表。個人や組織が気象情報や防災情報を使えるようになる方法を発信・提言しています。著書は『情報力は、避難力!』。危機管理とBCPの専門メディアでの連載の他、オンライン防災セミナーなどを実施中。オランダ在住。

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「気象災害の発生はゼロにはできませんが、気象情報やリアルタイムのデータを使えば災害が間近に迫っていることに気づけずそのまま被災することは確実にゼロにできます。」

渡邉俊幸著『情報力は、避難力!』(日本橋出版)|あとがきより

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