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治水施設の限界と防災:東京都古川の例をもとに

9月に東京都港区の方を対象に行なったオンライン防災セミナーで、港区内を流れる古川という河川に整備された地下貯留池の話が話題になりました。

地下調節池のイメージ(東京都資料より*)

港区を流れる古川は流域面積が狭く、上流部の渋谷などで降った雨によりものの30分もしないうちに堤防すれすれの状態になることもある川です。過去には川沿いの低いところで浸水被害も発生しています。

古川が急上昇した例(東京都資料より*)

地下調節池は古川の水が増水した時に一時的に水を貯めておく施設です。水かさが増してくると図の取り入れ口から水が地下に流れ込む仕組みです。ピークの時の流量を減らすことができるので、護岸を超えて住宅地に流れ込むことをある程度防いでくれます。

水かさがました際には地下に流れ込む仕組み(東京都資料より*)

地下に流れ込んだ水は川の下に設置されたトンネル状の空洞にいったん貯水され、その後放流されます。

セミナー参加者の方によると、地下調節池の工事期間は長く、お金もたくさん使ったそうです。セミナーを受けるまでは「これが完成して、ようやく安心だ」と思っていたとのことですが、こうした施設ができた時には警戒を緩めていいのかしっかりと確認しなければなりません。

この地下施設は時間50ミリ対応を目指したものです。つまり、1時間に50ミリまでの雨であればこの施設で対応ができるのですが、逆に言えばそれ以上の雨はまだまだお手上げです。

地下調節池の効果。下線部は筆者による(東京都資料より*)

港区内やその周辺では過去のデータを見ると時間80ミリや100ミリクラスの雨も降っています。過去にその規模で降ったことがあるので、将来的にそうした雨に見舞われる可能性は排除できません。時間50ミリを大きく超えるような非常にまとまった雨が降れば、新しく作られた地下調整池でも抑えきれず、浸水被害が発生する可能性があると言えます。

今回の地下調節池だけではなく、堤防や排水ポンプ場などでも計画上の限界は必ず存在します。施設が対応しようとしている目標(言い換えれば限界)はどこにあるかを知識として持ちながら防災対策を考えていくことが重要です。

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渡邉俊幸

気象情報の使い方・使われ方に関して国内外で豊富な経験を持つ気象予報士。気象とコミュニケーションデザイン代表。

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