この記事の目次
【Question】
地震でぐらっと揺れた時に持ち出すような想定で準備されることが多い非常用持ち出し袋ですが、これは水害対応としても非常に有効です。なぜでしょうか?
【Answer】
それは、「危険だ」という情報が出てから災害が発生するまでの時間的余裕に関係してきます。
例えば、気象と災害のおすすめ図書として取り上げたこの本によれば、「特に大雨に関する警報のリードタイムは平均すると1時間程度」であるとのこと。意外と短いのです。雨の降り方や地域のリスク次第で、もっと短い時間で判断し、行動しなければならないことすらあるでしょう。
避難には次の3つの時間がかかります。
- 何か情報を得てから判断するための時間
- 避難ができるよう準備するまでの時間
- 避難先へ向かうまでの時間

もし非常用の持ち出し袋が準備できていれば、避難ができるように準備するための時間が短縮でき、ひいては避難にかかる全体の時間の短縮にも繋がるわけです。