台風の影響を見定める際に難しいのは予報円が大きな時です。例えば2020年10月に日本の南で発生した台風14号の場合、先のことになればなるほど予報円が大きくなっていることがわかります。
台風の進路予想で、内側の白丸が予報円です。予報円の中に70%の確率で台風の中心があるというものですが、10日21時時点の予報を見ると関東地方から東シナ海、日本の南の太平洋上などがすっぽりとその区域に収まっています。
予報円が大きくなるということは、台風の進路予報が安定しておらず、どこに向かうかはもう少し時間を置いてみなければ特定できないということを意味します。
こうした場合の防災対応ですが、台風が接近するまでに数日という単位でリードタイムが必要な場合は、予報のブレ幅が大きくとも影響を受ける可能性が高いと判断して対応をされると良いでしょう。
もしもう少しリードタイムが短くても事前対応ができるようであれば、予報がはっきりしてくるまでしばらく(1日程度など)待つということも考えられます。いずれの場合も最新の情報で台風の進路をご確認ください。
■気象庁:台風情報
http://www.jma.go.jp/jp/typh/