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「多いところで」とはどこなのか?

この記事の目次

  • 「多いところで」という予報
  • 「多いところで」の調べ方
      • 1)数日間の積算雨量の予測図を見る
      • 2)今後の雨(降水短時間予報)を見る
  • まとめ
    • 関連記事

「多いところで」という予報

台風などに関する予報の中で、「○○地方の多いところで○ミリ」といったタイプの予報をご覧になったことはありませんか?例えば次の例は令和元年の台風10号の際に気象庁が実際に発表した情報です。

気象庁の記者発表資料より抜粋(こちら)

この表を見ると四国や近畿、東海地方で特に大雨になることが分かります。しかしこの資料だけでは具体的にどの地域が「多いところ」に該当するかまでは分かりません。「多いところ」は皆さんに関係する地域かもしれないですし、全く別の地域かもしれないのです。「多いところ」がわかる方法はないのでしょうか?

「多いところで」の調べ方

実際には「多いところ」というのは気象予測の中である程度把握が可能です「多いところ」とだけ伝える気象情報のみだと分からないので、次のような情報を探してみてください。

1)数日間の積算雨量の予測図を見る

民間気象会社が執筆・配信するインターネットニュースを見ると、今後の雨量の部分布が図で示されていることがあります。それが「多いところ」を知る手がかりの一つになります。

もう一度、令和元年の台風10号の予報を例としてみましょう。Yahoo!Japanのニュースで流れていた記事から抜粋したのが次のものです。この情報は2019年8月14日(水) の22時17分に配信されたもので、17日(土)9時までの72時間の予想降水量を示しています。雨量がまとまると予測されている場所がまさに「多いところ」です。

72時間降水量を示した図などを見ることで
「多いところ」がどこかあたりをつけることができる

このケースの場合、四国や近畿地方などで400ミリ以上の降雨が予測されているところがあります(赤色部分)。

この情報と照らし合わせることで、東海地方、近畿地方、四国地方の「多いところで」というのが、三重県南西部、和歌山県南部、奈良県南部、高知県や徳島県を指すと見ることができます。「多いところで○ミリの雨」と聞いた時にはこうした数日間の積算雨量を図示した資料をまずは探してみると良いでしょう。

2)今後の雨(降水短時間予報)を見る

気象庁が提供する雨量予測も「多いところ」を見極めていく際に参考となります。気象庁のホームページでは15時間先までの1時間ごとの降水量が地図上に示されます。これは「今後の雨(降水短時間予測)」と呼ばれる情報です(こちら)。

雨となるエリアの移り変わりや降水量を時間ごとに追っていくことができるので、それを見ればこの先大雨となりうる場所が一目瞭然で分かります。降水量がまとまる場所、それが「多いところで○ミリの雨」で取り上げられた「多いところ」です。

なお、15時間以上先のことで大雨の地域を調べたい場合には、もっと長い期間にわたって降水量の分布を示す資料(例えばこちら)を参考にすると良いでしょう。

気象庁の「今後の雨」(こちら)で大雨となる場所が確認できる

まとめ

台風の予測などで「多いところで○ミリ」という情報を把握した際には、具体的な場所をある程度絞り込むことができる資料がないか探してみましょう。そうすることでより具体的にリスクを把握することができるようになります。なお、一つ注意点があります。一般的に言って、時間的に先のことになればなるほど予報は不確実になっていきます。時間が経つにつれて予報がガラリと変わり、大雨となるエリアやタイミング、大雨の量も変化することもあるので、こまめに情報を確認するようにしてください。

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【執筆】『情報力は、避難力!』著者・渡邉俊幸

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著書『情報力は、避難力!』


記事やオンライン防災セミナーなどでお伝えしてきた情報利用のノウハウについて1冊の本にまとめました。分かりやすく丁寧な説明により、順を追って豪雨や台風時の情報判断力を伸ばしていくことができる本です。

渡邉俊幸について


気象予報士・気象とコミュニケーションデザイン代表。個人や組織が気象情報や防災情報を使えるようになる方法を発信・提言しています。著書は『情報力は、避難力!』。危機管理とBCPの専門メディアでの連載の他、オンライン防災セミナーなどを実施中。オランダ在住。

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「気象災害の発生はゼロにはできませんが、気象情報やリアルタイムのデータを使えば災害が間近に迫っていることに気づけずそのまま被災することは確実にゼロにできます。」

渡邉俊幸著『情報力は、避難力!』(日本橋出版)|あとがきより

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