• Skip to primary navigation
  • Skip to content
  • Skip to primary sidebar
  • Skip to footer

suigaitaisaku.com

水害対応訓練を実践的に。

  • 運営主体
    • 筆者紹介
    • 私たちのこだわり
    • 過去の新着情報
    • 免責事項
  • 訓練企画等のサポート
    • 水害対応訓練の企画支援
    • 講演を依頼する
    • 原稿を依頼する
    • 診断・助言を依頼する
  • 読む水害対策
    • 新着記事一覧
    • 水害対応訓練お役立ち情報
    • クイズでUP!気象情報利用力
    • 気象情報をめぐる新しい動き
    • 気象と災害のおすすめ図書
    • 【診断】気象情報利用力
    • 【ステップ1】災害リスクを知る
    • 【ステップ2】防災対策を組む
    • 【ステップ3】情報で判断する
  • 記事配信のご登録
    • メルマガ登録
    • 過去の配信記事一覧
  • メディア寄稿記事
    • リスク対策.com(外部リンク)
  • お問い合わせ

内水氾濫の危険箇所の調べ方(2)

この記事の目次

  • 浸水想定に基づく内水氾濫の危険箇所
  • 想定に使われる雨量
      • 他の地域で起こった大雨を前提として利用したもの
      • その地域で起こった最大の雨量を利用したもの
  • まとめ
    • 関連記事

浸水想定に基づく内水氾濫の危険箇所

ある規模の大雨が想定されるときに、どこでどういった影響を出る可能性があるのかを図に示したのが浸水想定図です。下水などで処理しきれない水が市街地などに溢れる内水氾濫の場合にも、この発想に基づいた図が自治体によって公開されている場合があります。「○○市町村 内水氾濫 浸水想定図」と検索して調べてみるか、自治体に問い合わせてみましょう。

想定に使われる雨量

内水氾濫の浸水想定図の元となるのは、想定上の大雨です。自治体によっては他の地域で起こった大雨の例を利用することもあれば、その地域でこれまで観測された最大の雨量を前提条件にしていることもあります。それぞれ見ていきましょう。

他の地域で起こった大雨を前提として利用したもの

例えば大阪市が公開している内水氾濫の浸水想定区域図の場合は、2000年9月に東海地方で発生した豪雨(東海豪雨)クラスの大雨が計算に利用されています(出典はこちら)。東海豪雨で記録された総雨量567mm、時間最大雨量93mmの雨がもし大阪で発生したらどこでどのような内水氾濫が発生しうるかが示されています。

東海豪雨クラスの雨が降った想定に基づいて浸水深が示されている
(大阪市の内水浸水想定区域図(こちら)より)

この総雨量567mm、時間最大雨量93mmという雨は停滞した前線に台風からの湿った風が流れ込んで継続的に大雨となったことによりもたらされました。いわゆるゲリラ豪雨のように、いっときにざっと大雨となるタイプの雨ではありません。

東海豪雨のように持続的に大雨となる場合には内水氾濫だけではなく、外水氾濫の危険性も高まります。事実、東海豪雨災害で中規模の河川が決壊して外水氾濫による被害も発生しました。先ほどの大阪市の図はあくまで内水氾濫のみによる浸水想定であるので、実際にこの規模の降雨となる際には外水氾濫の危険性が高まることも念頭に入れておく必要があります。

その地域で起こった最大の雨量を利用したもの

大阪市の例は別の地域で発生した大雨を適用させたものでしたが、北海道帯広市の場合はその地域で観測された過去最大規模の雨量をシミュレーション上で再現して内水氾濫が起こりうる場所を示しています。帯広市では平成27年8月11日に1時間あたり39ミリの雨が降りました。それが過去最大降雨です。計算結果は次の通りで、市街地の多くで内水氾濫が発生しうることを示しています。

その地域の過去最大規模の降雨(帯広市の場合は1時間あたり39ミリの雨)で発生しうる内水氾濫についてまとめたハザードマップ
(出典はこちら)

このタイプのハザードマップの場合もですが、過去の最大規模の降雨を上回る規模の大雨が今後降らないとも限らないのでその点注意が必要です。記録を更新するような大雨となった場合には、浸水場所が拡大したり、想定とは異なる浸水深となったりする可能性もあります。

まとめ

皆さんも一度、内水氾濫の浸水想定図が公開されていないか調べてみてください。もし公開されている場合にはどういった想定が利用されているかまで含めて確認しておくとよいでしょう。他の地域で大きな災害が起こった際の記録が使われているのであれば、内水氾濫だけではなく外水氾濫にも注意が必要です。過去最大の雨量が使われているのであれば、それを上回る規模の大雨となれば被害の様相が変わりうることを念頭に入れておかなければなりません。

 

関連記事

  • 防災情報が防災対策に役立つ場面

    防災情報はどのように役立つか? 水害や土砂災害に備えて行う対策の中で、どういった場面で防災情報が活きてくるのでしょうか?この記事では3つの場面に分けて説明してみたいと思います。 人員の招集・配備体制の…

  • 水害発生のカウントダウンとしての氾濫危険情報

    氾濫危険情報とは 洪水予報対象河川や水位通知河川が危険になった時に発表させるのが氾濫危険情報と呼ばれるものです。この情報の危険度レベルは上から2つ目のレベル4相当で、この上には文字通り氾濫が発生したこ…

  • 水害被害の見える化に役立つ自己診断リストの例

    自らの脆弱性・抵抗力の洗い出し 水害向けBCPや水害対応マニュアルなどを作成する際には洪水や土砂災害、高潮などのハザードマップでリスクを確認する作業を行いますが、それと同時に取り組む必要があることは、…

  • 自治体の防災対応体制の薄さ

    自治体防災の現実 災害が発生する危険性が高まった際に避難勧告などが発表されるという仕組みは法律により定められています。しかし、実際に運用面で十分な対応できるかという問題が必ず存在します。特に問題となる…

  • 地すべりの前兆現象を把握する

    地すべりとは 地すべりは土壌が比較的ゆっくりと滑り落ちる現象で、大雨だけではなく融雪や地震がきっかけになることもあります。まず地中内部で現象が起き始め、ある段階になると地表への影響が現れてきます(出典…

渡邉俊幸

渡邉俊幸

気象情報の使い方・使われ方に関して国内外で豊富な経験を持つ気象予報士。気象とコミュニケーションデザイン代表。

【新着記事のお知らせが週1回お手元に】

suigaitaisaku.comにアップした記事を週1回のペースでまとめてお送りします。メール受信はいつでもお好きな時に停止できます。ご記入いただいた個人情報は記事の送信用途のみに利用いたします(個人情報の扱いについて詳しくはこちらをご覧ください)

お申し込みページへ

Primary Sidebar

このサイトについて

このサイトは水害対応訓練の企画に役立つツールや情報を取りまとめたものです。記事やコンテンツの作成は気象予報士で気象とコミュニケーションデザイン代表の渡邉俊幸が担当しています。

HOME | 筆者紹介 | コンタクト

水害対応訓練の企画検討シート

水害対応訓練の企画やシナリオづくりにお困りではありませんか?水害対応訓練の企画検討シートは、訓練を考える上で必要となるポイントをわかりやすく整理したものです。印刷版を無料でお配りしていますので、詳しくはこちらをご覧ください(資料請求の特典付き)。

読む水害対策

読むだけで水害対応訓練の質が向上したり、水害時の判断力が上がったりする記事を各テーマに沿って作成・公開しています。

▼訓練を企画する際のポイント
水害対応訓練お役立ち情報

▼水害対応に役立つ豆知識
クイズでUP!気象情報利用力

▼制度変更などのキャッチアップ
気象情報をめぐる新しい動き

▼渡邉俊幸が役に立つと思った本
気象と災害のおすすめ図書

▼気象情報を使う力をチェック
診断!気象情報利用力

▼災害リスクの詳しい調べ方
災害リスクを知る

▼情報と水害対策の組み合わせ
防災対策を組む

▼情報を災害時の判断に使う方法
情報で判断する

新着記事一覧

読む水害対策・記事配信のご登録

読む水害対策で更新した記事を週1回、メールマガジンとして配信しています(過去の配信記事一覧)。受信ご希望の方はこちらからご登録ください。

メルマガ登録

お問い合わせ

Footer

  • メール
  • Facebook
  • LinkedIn
  • Twitter

読む水害対策・新着記事

  • 水害対応訓練のセミナー資料を作っています 2021-01-19
  • 令和2年7月豪雨災害の事例から学ぶ 2020-12-25
  • 洪水ハザードマップの作られ方 2020-12-24
  • 現象のリスク分布と生活への具体的な不具合 2020-12-23
  • 内水氾濫にもご注意を! 2020-12-22

よく読まれている記事

  • 浸水が深くなると住宅に何が起こりうるか?
  • 水害対応訓練の際に行いたいクロノロ訓練
  • 土地の低さと内水氾濫
  • ハザードマップの想定雨量の調べ方
  • 深層崩壊の危険箇所をマップで見る

読む水害対策・テーマ一覧

新着記事一覧
水害対応訓練お役立ち情報
クイズでUP!気象情報利用力
気象情報をめぐる新しい動き
気象と災害のおすすめ図書
診断!気象情報利用力
災害リスクを知る
防災対策を組む
情報で判断する

訓練企画等のサポート

水害対応訓練の企画支援
講演を依頼する
原稿を依頼する
診断・助言を依頼する

運営主体

筆者紹介
免責事項
お問い合わせ

Copyright © 2021 · Maker Pro on Genesis Framework · WordPress · Log in